受動喫煙だけじゃない、三次喫煙の話
2026-05
人間ドック健診医・画像診断医 監修
服や髪に染みついたタバコの有害物質が、子どもや家族に害を及ぼす「三次喫煙」とは。
タバコの煙には2種類あるとよく言われます。喫煙者本人が吸う「主流煙」と、火がついている先から立ち上る「副流煙」。受動喫煙は副流煙を吸うこと、というのが一般的な理解です。
三次喫煙という概念
ここ数年、もう一つの言葉が登場しました。「三次喫煙(サードハンドスモーク)」です。
これは、煙そのものではなく、たばこを消した後に残る化学物質のこと。喫煙者の服・髪・カーテン・壁・車のシートなどに有害物質が長時間残り、それを後から触ったり吸い込んだりすることで体に取り込まれます。
子どもに影響しやすい
問題は、乳幼児ほど影響を受けやすいこと。床を這い、おもちゃを口に運ぶ赤ちゃんは、大人よりも環境表面に接触する時間が長いからです。
「換気扇の下で吸っているから大丈夫」「子どもがいない部屋で吸っている」では足りません。喫煙者が部屋に戻ってきた時点で、衣類に染みついた有害物質も一緒に持ち込まれます。
加熱式たばこも安全とは言い切れない
加熱式たばこは煙が見えにくく、ニオイも控えめなので「副流煙が少ない」と思われがち。ただし、ニコチンや有害物質が完全になくなるわけではなく、吐き出される蒸気には依然として化学物質が含まれています。
自分のためでも家族のためでも
「自分の健康のために禁煙」と並んで、最近は「家族の健康のために禁煙」が大きな動機になっています。三次喫煙のリスクは、まだ広く知られていない分、伝える価値があります。
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